水回りのリフォームについて

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近年の水回りリフォームのトレンドは?

 水回りリフォームでは、機能性とデザイン性を兼ね備えた設備が人気を集めています。注目のトレンドを紹介していきます。


1.スマート&タッチレス設備で快適&省エネ

 自動水栓や自動洗浄トイレ、スマホ連携の浴室設備など、非接触で操作できる機能が注目されています。 これらは衛生面や省エネ効果が高く、特にキッチンや浴室で人気です。


2.掃除が楽な素材・構造

 フラットなキッチンカウンターや目地が少ない浴室パネル、汚れ防止コーティングが施されたトイレなど、掃除の手間を減らす設計が好まれています。


3.セットプランでお得にリフォーム

 キッチン、浴室、トイレ、洗面所をまとめてリフォームする3点セットや4点セットプランが人気です。これらのプランは、費用や工期を抑えつつ、統一感のあるデザインが実現できます。



水回りのリフォームというといえば?

1.キッチンリフォーム

内容:システムキッチンの交換、収納改善、IHや食洗器の導入、間取り変更など

メリット:使い勝手の向上、掃除のしやすさ向上、省エネなど

注意点:配管の位置変更が必要な場合は費用が高くなることがあります


2.バスルーム(浴室)リフォーム

内容:ユニットバスへの交換、浴槽やシャワーの入れ替え、防水・断熱改善など

メリット:お手入れ簡単、温かい浴室、ヒートショック予防など

注意点:浴室が古いと配管の腐食や床下の劣化が見つかることもあります


3.トイレリフォーム

内容:タンクレスや節水型トイレへの交換、手洗い場の設置、床や壁の張替えなど

メリット:掃除がしやすく、節水効果もある

注意点:配管の位置変更が必要となる場合があります


4.洗面所リフォーム

内容:洗面台や収納の交換、床や壁の防水対策など

メリット:収納力アップ、掃除のしやすさ向上など

注意点:配管の位置変更が必要になる場合がある



水回りリフォームの重要なポイント

 1.優先順位を決める

 全部一度に?部分ごとに?

・キッチン・浴室・トイレ・洗面所をまとめて工事すると、費用や工期を抑えやすくデザインも統一しやすい。しかし、予算に限りがある場合は劣化が進んでいる部分から優先するのが基本です。


 2.使い勝手を第一に考える

・キッチン:作業動線(冷蔵庫・シンク・コンロの配置)を意識する

・浴室:断熱性や安全性(手すり・滑りにくい床)を重視する

・トイレ:掃除のしやすさ、節水性能など

・洗面所:収納力と家事動線


 3.メンテナンス性・掃除のしやすさ

・汚れにくい素材(ホーロー、ステンレス、コーティングパネル)を選ぶと長持ち

・水垢・カビ対策→換気性能や段差の少ない設計がポイント


 4.将来を見据えた設計

・バリアフリー化(段差解消、手摺設置、引戸など)

・高齢になっても安心して使える広さ・設備を選ぶ


 5.補助金や助成金を活用

・省エネ設備(高断熱浴槽・節水トイレ)やバリアフリー改修は、国や自治体の補助対象になることが多い

・長崎市でも住宅リフォーム助成のバリアフリー改修支援など制度あり



補助金や助成金はどんなものがあるの?

 現在、長崎市で受けられる助成金としては、以下の4つがあります。

1.住宅リフォーム支援補助金(住宅性能向上/ながさき住みよ家リフォーム補助金)

2.子育て住まいづくり支援費補助金

3.水洗化補助金(汲み取り便所→水洗便所への工事)

4.介護保険の住宅改修費

それぞれの内容について順番に説明していきます。


1.住宅リフォーム支援補助金

 弊社のコラムで紹介していますので、簡単に内容を記載したいと思います。

 浴室・便所等のバリアフリー化、流し台・洗面台の取替え、断熱改修、節水トイレなどが対象になります。住宅性能向上リフォームで補助対象経費の 20%(上限 10万円)、ながさき住みよ家リフォームで補助対象経費の 10%(上限 5万円)、両制度併用は可能ですが、上限10万円となります。

 

2.子育て住まいづくり支援費補助金

 この補助金は「多子世帯(子ども3人以上)/子育て世帯(子ども1〜2人)」が、 中古住宅の取得や取得した中古住宅の改修 を行う場合に対象となります。改修の対象工事には キッチン・浴室・トイレ・洗面所等の設備改修・増設、間取りの変更、バリアフリー化、断熱改修などが含まれています。ただし、新築住宅はこの補助金の対象にはなりません。中古住宅の取得および改修が対象です。

 要件としては以下の通りです。

 ①多子世帯(子供3人以上)または子育て世帯(1~2人以上)であること

 ②市税の滞納がない

 ③長崎市内であること

 ④対象住宅が60㎡以上であること。

 ⑤土砂災害特別警戒区域内(レッドゾーン)内は対象外

 ⑥過去10年間に長崎市の同種の補助を受けた住宅は対象外

 ⑦発注先が市内に本社がある法人、または住所がある個人事業主

 ⑧補助金交付決定後、90日以内に着手すること

 ⑨工事完了後、30日以内に実績報告書を提出すること


 補助金額は補助対象経費の20%以内、上限額は多子世帯が50万、子育て世代が40万となっています。


 3.水洗化補助金

 この制度は、経済的に水洗化工事を行うのが困難な方を対象に、工事費の一部を補助するものです。

 以下の条件を満たす場合に補助の対象となります。

 ①汲み取り便所→水洗便所への改造工事であること

 ②対象家屋を所有し、かつその家屋に居住していること

 ③世帯全員が市民税非課税であること

 ④市税、水道料金、受益者負担金などの滞納がない事

 ⑤上記以外にも細かい要件があり、担当課で確認が必要

 補助金の上限は26万円となっています。

 長崎市では、水洗化補助金のほか、貸付制度も併設されています。改築にかかる費用を無利子で貸し付け、後で返済する形式です。

 ・貸付制度(長崎市・水洗便所改築資金貸付制度

 この制度は、補助金だけでは足りない場合の支援として有効な制度となっています。


 4.介護保険の住宅改修制度

 介護保険の中には、要支援・要介護の認定を受けた人が、自宅で生活しやすくするために住宅を改修する場合、一定の費用を支給(給付)する制度があります。具体的には手すり設置や段差解消、滑りにくい床材への変更、扉を引き戸に変更するなどの工事が対象となります。

 この制度を利用することで通常より負担を抑えて自宅改修を進めることができます。

 対象者:要支援1~2、または要介護1~5の認定を受けている人

 対象住宅:被保険者証記載の住所と同じ住宅

 対象工事内容:手すり設置、段差解消、滑り防止床材、扉取替、便器取替等

 支給限度額:多くの自治体で上限20万円程度

 自己負担割合:通常、改修費用の1~3割が利用者負担、残りは保険給付の形で支給される。          長崎市では受領委任方式を採っていて、市の登録事業者を使えば、利用者は自己負担分のみ支払い、残りを市が業者に直接支払う方式も選べる。

 申請・手続き:事前申請が必要

 利用回数:通常は1人につき1回。ただし、要介護度が大きく変わったり、転居した場合は再利用できる場合もある。


まとめ

 いかがだったでしょうか。水回りリフォームと一言で言っても予算に応じて様々です。補助金については事前申請が必要だったり、受給条件があるなどあらかじめ検討が必要になりますので、計画的に行いたいですね。補助金の内容が分からない、申請したいけどやり方が分からない、申請の対象になるのかを知りたいなどがございましたら、お気軽にご相談ください。勇進建設では、工事から補助金の代理申請まで行っていますので、ぜひお任せください。